4月の下旬に最も標高の高い国道を擁する志賀草津高原ルート(国道292号)を走って来た。
最近は温暖化の影響か関東は4月でも平地の気温が30℃近くまで上がる日がある。
気温も30℃付近まで上がると風を通すメッシュの夏用ライディングジャケットを着て走りたくなる。
とはいえ最も標高の高い国道を擁する志賀草津高原ルートは流石にメッシュジャケットでは寒いだろう。
ちなみに4月の志賀高原草津ルートはこんな感じ。
かつては春秋用のオールシーズン(3シーズン)ジャケットも持っていたのだが案外対応できる気温の幅が狭く(夏は暑く冬は寒い)あまり着ることもないままどこかにいってしまった。
春秋用のジャケットでは平地が暑い、夏用のメッシュジャケットでは峠が寒い。
そんなシチュエーションでなるべく余計な荷物を増やさず幅広い温度に対応する方法を紹介したいと思う。
準備するのはレインウェア、夏用のライディングジャケット、薄手のダウンジャケット。
上の3枚をダウンジャケット、夏用ジャケット、レインウェアの順で着込んでいく(レインパンツを重ね着すれば下半身の防寒性もUP)。
これで春秋用のオールシーズンジャケットと同等かそれ以上の防寒性が得られる。
体から出る熱をダウンジャケットで蓄え走行時の冷たい風をレインウェアで防ぐ。
レインウェアとダウンジャケットの間にメッシュジャケットを挟むことでさらに空気の層ができて防寒性がUPし転倒時などもしもの場合の安全性も確保できる。
夏用ジャケットの下に着るダウンジャケットは薄手のものでいい。
厚手のダウンジャケットを着込んでもロフトが潰れてしまい意味がない。
上から羽織るライディングジャケットのサイズを考えて丁度いい厚みダウンジャケットを選択しよう。
ダウンジャケットはフリースなどでも代用できるけどコンパクトに収納できるダウン製がバイクツーリングにはもってこい。
上は収納袋に入ったモンベルのスペリオダウンパーカ。
ユニクロのウルトラライトダウンジャケットよりも少し厚手のダウンジャケット。
収納袋に入れた状態で十分コンパクトだがバッグの隙間などに押し込めば潰れてさらにコンパクトに収納できる。
ライディング中はパーカーのフードは邪魔なだけなのでフードなしを選べばよりコンパクトに携帯できるだろう。
4月の志賀草津高原ルートは最高地点付近で気温が実測で2℃程度まで下がったがロングTシャツと長袖を着た上に上記の順序で重ね着することでちょっと肌寒い程度ですんだ(指先は冬用グローブでも痺れるぐらい冷たくなった)。
上記重ね着の欠点はオールシーズンジャケットを着る場合に比べれば荷物が増えて着脱も面倒になることだろうか。
また、着ぶくれした野暮ったい見た目になってしまうかも(春秋用のオールシーズジャケットも結局下に着込んで着ぶくれしやすいけど)。
とは言えダウンジャケットはバイクを降りた後もそのまま行動着として着られるし、レインウェアもロングツーリングなら備えておきたい装備だ。
レインウェアをワークマンのイージスなど防寒性を備えたものにすればちょっとしたウィンタージャケット並みの防寒性能が得られる。
経験豊富なバイク乗りには当たり前の工夫かもしれないが夏用のメッシュジャケットをすでに持っていて追加で春秋用のオールシーズンジャケットを買おうか悩んでいる人は一度は試して見てはいかががだろうか。
今回登場したアイテムたち
コミネのメッシュジャケット JK-101
古い型なのであまり在庫は無いだろうけど肩から袖の外周がテキスタイル(布地)で出来たハーフメッシュのジャケット。
コミネらしく胸、肘、肩、背中と一通りプロテクターが入っている。
メッシュは涼しいが破けると補修が困難なのが難点。
オフを走っているとコケたり枝を引っ掛けたりして腕周りがいつの間にか破けていたりする。
布地ならパッチあてて補修できたりするので補修しながら着続けている。
重ね着をする前提ならば大きめのサイズを選ぶのがいいが見た目が野暮ったくなるだけではなくプロテクター類がずれやすくなるデメリットもあるのであまり大きすぎるサイズを選ぶのは避けたほうがいいと思う。
モンベルのスペリオダウンパーカ
ダウンのロフトはユニクロのウルトラライトダウンジャケットよりも若干高め。
防寒だけならユニクロで十分だけど防寒性の割に軽かったり袖や裾、フードの開き具合を色々調整できたりと機能性を求めるならアウトドアメーカーのジャケットに一日の長があると思う。
ライディング時のインナーとして割り切るならフードなしも良いと思う。
志賀草津高原ルートを走ったときにロングTシャツの上から羽織ったジャケット。
Rab Alpha Flash Jacketフリースっぽい素材で透けるほど薄く軽量なジャケット。
アウトドアの防寒着としては防風のジャケットを羽織ることが前提だけどその分汗の発散がとてもいい。
欠点は素材の性質上袖の通りが悪く着脱がしづらいことと値段が結構張ることだろうか。
また、外国製だからか人によっては袖が長過ぎて余るかもしれない。
自動二輪でツーリング中の中間着としては正直オーバースペックかも。
自転車でのツーリングやバイクを降りた後にハイキングや登山など運動量の多いアクティビティを楽しみたい人にはぴったりかもしれない。
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