セローに電圧計付けたのでつけた経緯や取り付け方法を備忘録もかねて書いてみる。
セローに電圧計(デイトナのAQUAPROVA)を取付けるまでの経緯
オフロード走行中にバッテリーが上がったら大変な事態である。
FIの250セローにキックなんか付いていないしオフロードでの押しがけなんて考えたくもない(状況によっては体力的に無理)。
現在使用しているAzのリチウムイオンバッテリーも3年目に突入しそろそろ寿命が気になるところ。
そこでバッテリーの状態をチェックするため電圧計の取付けを検討。
今までシガーソケットに差し込むタイプの電圧計や
電圧計が付属するUSB電源なんかを使っていたことがある
しかし、オフ走行時にいつの間にかすっぽ抜けていたりUSBから給電中は電圧が見られなくなったりとイマイチ使い勝手が悪かった。
そこでバイク専用の電圧計を購入することに。
Amazonでは中華発送の安い電圧計も売っているが信頼性や機能性を考えてデイトナのバイク用電圧計 AQUAPROVA (アクアプローバ)を購入。
現物。
専用品だけあってコンパクト、防水、キー連動や電圧低下時の警告表示などバイク向けに必要な機能が一通りそろっている。
本体と付属品の確認
コネクターは防水仕様の三叉タイプ。
赤白黒の3つ線があり赤と黒はバッテリーの端子に差し込める形状になっている。
白い線はアクセサリー電源につなぎキーON時にアクセサリー電源へ電流が流れた場合のみ電圧計本体の電源が入る仕組み。
本体側の線をまとめているコードの根本はズレたり水が入らないようにするためか目止めされていた。
電圧を計る電源をどこから取るか
バッテリーから直接電圧を計るのが一番だろうが電圧計本体はハンドル付近に設置することになるので配線の取り回しが少々面倒になる。
また、バッテリーから直接計るにしてもハンドル付近にある本体へとつなぐため長い配線が必要になることは変わらずその分電気抵抗も増えるだろうから必ずしも正確な電圧が計れるとは限らない。
ヤマハ純正のサブハーネスキットで取ったハンドルまわりの電源に空きがあるのでバッテリー直とサブハーネスキット経由でどの程度電圧に違いがあるか試してみる。
まずはバッテリーから直接電圧を計ってみる。
次はサブハーネスキット経由でハンドル近くから。
バッテリー直は13.2V、サブハーネスキット経由は13.1Vという計測結果になった。
0.1Vの差ならバッテリー直にこだわる必要も無いかなもしれない。
とりあえずサブハーネスキット経由で電圧計を取付けることにする。
電圧計の取り付け
バッテリー直で繋がない場合、付属のハーネスは長過ぎる。
切って縮めれば良いのだが後でやっぱりバッ直にしようと思った場合に面倒だ。
ということで必要な長さ分の電線と3極カプラーでハーネスを自作してみる。
AQUAPROVAで使われているカプラーはおそらくこれ。
今回はメス側だけ必要なので同じ型と思われるこちらをAmazonで購入。
AQUAPROVA付属の端子と同じものが届くかちょっと不安だったがちゃんと同じものだった。
電装ペンチでカシメる。
防水仕様なのでパッキンが付いている。
本体と接続、ちょうどいい長さになった。
白が赤になってちょっと分かりづらいが頻繁につけ外しするものでものでも無いのでとりあえずヨシ。
元は白かったアクセサリー用の線をどの電源につなぐか悩む。
サブハーネスキット自体キー連動で電流が流れるので白い線は必要ないのだが製品仕様上白い線に電流が流れないと電圧計本体にも電流が流れない。
白い線一本のために電源を一つ使ってしまうのはもったいない。
マニュアルでは結線コネクタ(通称カニ)を使ってアクセサリー電源に割り込ませてアクセサリー電源を取っているが信頼性や後々のことを考えるとカニは使いたくない。
そこでこんなものを作ってみる。
これをこうつける。
これでサブハーネスキットの端子につけるだけでOKなはず。
車体に取り付けてテスト。
OK
電圧を計ってみる
AQUAPROVAを車体に仮ドメして電圧を計ってみる。
キーOFF、AQUAPROVAは無表示。
キーON、13.5V。走行直後なので高めの電圧。
セルを回しエンジンをかけると一旦電圧が下がった後に14.3Vまで上がる。
エンジンをフカしても電圧が14.4Vまでしか上がらない。
バッテリーを交換直後にテスターで計ったときは14.9Vまで上がっていたのだが…
後でテスターで電圧を確認してみよう。
夜はこんな感じ。
バックライト付きなので昼よりも夜のほうが見やすい。
電圧が低下するとバックライトが赤くなる(マニュアルによると12V未満で赤くなるらしい)。
セルを回す時に電圧が低下して赤くなるのを夜間ははっきり認識できるが昼だと気づきづらい。
電圧計の設置場所と固定方法
手元にあった両面テープで仮止めしてメータの右上に設置してみる。
ツーリングに行ってきたが設置場所への不満はなし。
問題は固定方法。
付属品に3Sの結構強力そうな両面テープが付いてくるのだがオフロードも走るので転倒時に剥がれてしまう可能性があるだろう。
また、何らかの方法でしっかりと固定出来たとしても今度は転倒時に電圧計本体の方が破損してしまうかもしれない。
最悪車体にもダメージが発生するかもしれない。
そこでネオジウム磁石を使って設置することに。
電圧計と車体それぞれにネオジウム磁石を貼り付けて設置する。
オフロードも走ってきたがとりあえず問題なし。
直接地面や木の枝などにヒットしなければよほど派手に転ばない限り車体から取れることはなさそうだ。
電圧や液晶表示への影響もなし。
欠点は銀色のネオジウムに陽の光が反射してちょっと眩しい。
対策はおいおい考えよう。
接着剤はセメダインのSUPER Xを使った。
接着力は超強力というほどでも無いのだが大概のものにくっついて熱に比較的強い。
剥がしたあとの汚れが取りやすいのも便利だ。
セローに電圧計を取り付けてみた感想
走行時やセルを回した時の電圧変化をリアルタイムで確認できるのはとても興味深い。
バッテリーの消耗や劣化はもちろんオルタネーターやレギュレーターの故障や劣化もリアルタイムで電圧を確認することで察知したり予測したりできそうだ。
泊りがけでオフロードを走行する場合はスピードメータよりも電圧計のほうが役に立つくらいかもしれない。
これから冬に向けバッテリーの状況が気になることも増えそうなので取り付けて良かったと思う。
使っていると0.1Vの差は案外大きいと思い始めたのでいずれバッ直でつなぐことも検討中。
商品紹介リンク
下記リンクから買ってもらえるとサイト運営費(主にサーバ代)の足しになるのでよかったら。
デイトナ AQUAPROVA デジタル 電圧計専用品なだけあってコンパクト、防水、キー連動や電圧低下時の警告表示などバイク向けに必要な機能が一通りそろっている。
値段もそれほど高いものでは無い(2,282円で購入)ので中華発送の安物買うぐらいならこちらを買った方が良い気がする。
AZ リチウムイオンバッテリー LITHIUM ITZ7S-FPセロー250純正バッテリーであるGSユアサのYTZ7Sに対応するリチウムイオンバッテリー。
鉛バッテリーに比べるとリチウムイオンバッテリーの軽さとコンパクトさは驚異的。
Amazonで買おうとすると代替品として安価なITZ5S-FPが表示される事がある。
ITZ7S-FPと寸法は同じなので使えなくはなさそうだが容量(Wh)が減っているので注意が必要。
キー連動のバッ直電源が3口取れるヤマハのサブハーネスキット。
電源ケーブルの長さはセローの車体中央のバッテリーからハンドルの根本までちょっとたりないぐらい。
個別に部品買って自分で配線組むよりもりコスパ良くて早いと思う。
コメント