DUNLOPのD605からIRCツーリストに履き替える。前回D605に換えたときはお店に頼んだが今回は自分で交換にチャレンジ!
ちなみにフロントタイヤ交換したときの記事はこっち
タイヤ交換に使った工具
パンク修理用に車載している工具たち。
このうち今回タイヤ交換に使ったのは
- KTCのストレートショートめがねレンチ17×19mm
- モーションプロのコンボレバー22mm
- トピークのスーパースチール タイヤ レバー
- ビードクリーム
また、タイヤ交換のついでにゴムバブルも交換した。
アクスルシャフトを外すのに四苦八苦
まずはコンボレバーとショートめがねレンチの22mmと19mmの組み合わせでリアのアクスルシャフトを外す…
は、はずれねー 弛まねー
固着とかそういう問題じゃなくて単純にレンチの長さと俺のパワーが足りないようだ。
ラスペネ吹いてもだめ。いくら力を入れても手が痛くなるだけ。
こういう場合、オフブーツはいてレンチを蹴っ飛ばしたりするらしいがナメたりするのが怖い。
そんなんで出先でのパンク修理とかどうすんのよ?
ってところはおいおい考えるとしてコーケンのスピンナハンドル 600mmで
楽勝で緩む。
大して力をかけなくてもぬる~っとナットが回っていく。
ショートメガネは全長180mmだから600mmのスピンナハンドルなら単純計算で3倍以上のトルクが出るわけだからな。
テコの原理の偉大さを実感。
組み込むときに位置がわからなくならないようにアジャスターの元の位置をサインペンでマーキング。
アジャスター外したところ
アクスル外してタイヤ外したところ。
ビード落としに四苦八苦
虫ゴムを外す。この虫回しはバルブキャップについてるやつ。
エアバルブもずいぶんくたびれた感じなので交換する予定。
スプロケットやブレーキパッドが傷まないように履き替えるツーリストを下に敷いて作業する。
話には聞いていたけどビートが全然落ちない。踏んづけるぐらいではびくともしない。
タイヤレバー使って外す方法もあるらしいけどコツがわからない。
そんなんで出先でのパンク修理とか(以下略
落とす方法はいろいろあるらしいが今回はクランプを使った方法でやってみることに。
使うのはコレ。
カインズで500円だったかな。サイズは150mm。
こんな感じで挟んで落とす。
グイグイと。
2本使う…必要はなかったかな。1本あれば十分。
全周繰り返したら後は載っかってしっかり落とす。
すでに日が暮れてきた。
タイヤをホイールからは外すのに四苦八苦
今度はレバー使ってタイヤの中にホイールを落とし込んでいく。
右側はモーションプロのコンボレバー。
アルミ製で軽いがちょっと先端が厚め。
左側のトピークのタイヤレバーは本来は自転車用のレバー。
コンパクトで先端が薄くて使いやすい。
フロントタイヤはトピークのレバーとビートキーパーで交換できたのだがリアタイヤには力不足のようだ。
無理にこじるとレバーが曲がりそう。
でも薄くてタイヤとホイールの間に入りやすいのでまずはトピークのレバーを差し込んで隙間を開けてからコンボレバーを挿してこじる。
レバーの反対側のビートをクランプで押さえながらやると作業が捗る。
トピークのレバーをブレーキパッドに引っ掛けることでビートキーパーの代わりになる。
これならわざわざビードキーパー使う必要ないな。
両側めくってホイールがタイヤの中に落ちた状態。
あとは足で押せばホイールが引っこ抜ける…
はずなんだが靴が脱げた…。
怪我する前に整備用に安全靴買おうか。
ワークマンとかで売ってるかな。
やっと取れた…。まだ工程の半分程度か?
タイヤ外したら以前パンク修理の練習したときに失敗したステックが出てきた。
修復に成功した部分を裏側から見たところ。
すっかり暗くなったので後は家の中で作業。
新旧タイヤを比べてみる
D605がすり減っている分を差し引いてもツーリストのほうが1回りでかい。
タイヤ交換セット。レバーとビードクリーム、ゴムバルブ。
古いゴムバルブをニッパーでカット。
新旧ゴムバルブ。
タイヤをホイールに嵌めるのに悪戦苦闘
んでタイヤはめたところ。
悪戦苦闘で写真なんか撮ってる余裕なし。
ホイールは傷だらけ
バルブの位置はまぁまぁかな。
空気入れ(ビード上げ)で東奔西走
色々な方法を試してみる
タイヤはめたらお待ちかねの空気入れ。
チューブレスタイヤ交換の最難関だろう。
チューブタイヤならチューブに空気を入れていけば自然とビードも上がるし、多少不均一に上がっても走れなくは無い。
チューブレスの場合は空気圧がかかっていない状態だと当然ビードはホイールに密着してないからいくら空気を入れてもダダ漏れ。
でも空気圧を高めるには空気を入れないとならないジレンマ。
一気に空気を送り込める強力なエアコンプレッサーがアレばいいのだがそんなもん持ってない人も多いだろう。
荷締めベルトでしめ上げてビードをホイールに押し付けながら空気を入れる。
パーツクリーナーを吹き込んで火を付けて爆発させる。
などなど各自いろいろな方法でチューブレスのビード上げを行っているようだ。
んで、
お試しで手押しの空気入れでやってみたがまぁ無理。
全然無理。
ビードとホイールの隙間からだだもれ。
次はブラックアンドデッカーのマルチエボにインフレーターセットしてやってみる。
全然駄目。
フロントのチューブタイヤはマルチエボのインフレーターで空気入れたがチューブレスのリアは俺の知識と技術では無理そう。
結局、日が明けてからガソリンスタンドの空気入れ借りることに。
んが、コレも駄目。
ホームセンターで荷締めベルト買ってきてタイヤに巻いてビードをホイールに押さえつけながら入れてみたが駄目。
途方に暮れる。
バイク屋に空気だけ入れてくれない?
と電話してみるがそんなんやってねーぜと断られる。
一旦家に帰って仕切り直すことに。
不具合発覚
しょうがないので一旦タイヤを組み直してやり直してみることに。
んで、タイヤとホイールの具合を確認し愕然とする。
なんてこったいビードの一部が切れている。
んーん、内側寄りだし中のワイヤーが切れてるわけでもなさそうだからなんとかなるか?
とりあえずパンク修理で使うラバーセメントでくっつけてみる。
そしてホイール側にシリコンスプレーを吹いてタイヤのビードにたっぷりとビードクリームを塗りたくって組み直す。
再挑戦
ホームセンターで買った荷締めベルトと一緒にタイヤ一式を車に載せて再度ガソリンスタンドへGO。
まずは荷締めベルトは使わずに空気を入れてみたら…
あっさりビードが上がった…
ええ…今までの苦労は何だったんだ…
今回のタイヤ交換で学んだ教訓
・ビードクリームはケチらずたっぷり塗れ
・レバー使ってタイヤをハメたり外したりするときは焦らず少しずつ行う
・力ずくでレバーでこじらず回すようにレバーを動かす
・出先でチューブレスのビード上げは現実的ではない
シリコンスプレーに効果があったかは不明。
リアはチューブレス専用のパンク修理キットを使えばいいわけだが穴の大きさや場所次第では修理できない場合もある。
特にツーリストはタイヤ自体が柔らかいのでガレ場の尖った石なんかでカットされたりなんてこともあるらしい。
そういった場合はフロント用のチューブを入れてチューブタイヤとして修理する方法があるらしい。
フロントのパンク修理ようにチューブはいつも携帯しているが、その前にアクスルシャフトを外す方法とビードをどう落とすか考えないとならないな。
交換したタイヤをセローに取り付け
切れていたビードに一抹の不安を覚えつつもタイヤを車体に取り付けることに。
洗浄したアクスルシャフト一式。
外すときにアジャスターに付けたマークまで洗い落としてしまった…。
結局写真見て合わせることに。
シミ?サビ?かじり…では無いか、触った感じ凹凸は無いので気にしないことに。
ワコーズのハイマルチグリース 通称梅ジャムを塗り塗り。
車体の重みと回転を受け止めるのはベアリングの役目でアクスルシャフトを潤滑する必要は無いらしいがグリスアップすることで防水防錆の効果が期待できるらしい。
というわけではみ出すぐらい塗ったくる。
左右のアジャスターをあわせて85Nで〆て
でけたー
ちと空気圧が高すぎるのかタイヤが丸くなってる様に見える。
IRCツーリスト初乗りインプレッション
またがると不思議と脚付きがいい。
使い古しのD605と比べたら一回りは大きいから脚付きが悪くなりそうなもんだがちっとも変った気がしない。
見た感じタイヤが潰れてるわけでも無いんだがなぜだろう。
乗り心地がふかふかしてるからゴム自体がたわんでいるのか?
チェーンのコマ増やしたりしなくてもギリギリ収まるがほんとにギリギリ。
何かのはずみでマッドフラップに接触するかもしれない。
チェーン交換時にコマ増やそうか検討中(結局2コマ増やした)。
空気圧は1.0kgfに調整。
カーブでタイヤがヨレるとか聞いていたのではじめはおっかなびっくりだったが大した速度を出す腕も度胸も無い俺にはよっぽど空気圧高めにしない限りは問題なさそう。
クッション効きまくりでおしりのあたりががふわふわする感じがあるがすぐ慣れた。というかフカフカ感がたまらん。お尻に優しい。
マッドフラップとのクリアランスは結構ギリギリだが特に問題なし。
んで早速実戦配備。オフでは0.9kgfに落としてみた。
D605に比べると鬼グリップ。グイグイ進む。
特に木の根や倒木なんかは段違い。
進行方向に斜めに横たわった倒木なんかをフロントのD605が乗り越えられずに流れてしまうような状況でもリアのツーリストはまっすぐ乗り越えていく。
今までなら一旦止まったら降りて登り直していたような急坂も止まったその場から登れたりする。
多少アレた路面もシートにどっかり座ったまま進めてしまう。
んで、調子にのってコケる。
盛大に耕してしまった。
いやーいいっすツーリスト。
腕に自信のない難所系野宿ライダーにピッタリじゃ無いかな。
商品紹介リンク
下記リンクから買ってもらえるとサイト運営費(主にサーバ代)の足しになるのでよかったら。
IRC TR-011 TOURISTオフロードバイクは道なき道を進めてなんぼって人におすすめ。
逆にリアを滑らせながらダートを駆け抜けるのがサイコーって人や舗装路メインで燃費気にする人には向いてないと思う。
地面をガッツリ掴むので滑らないし燃費も悪化すると思う(今の所燃費が明らかに悪くなったという実感はない)。
コンパクトな2本組レバー。
本来は自転車用のレーバーなんでそこそこ軽くてコンパクト。
軽いと言っても鉄製なので結構丈夫、フロントタイヤならこのレバーだけで交換できた。
リアの交換には力不足だと思うけどビードキーパーの代わりになるからでかいオートバイ用のタイヤレバー2本持つよりも2本組のコイツとオートバイ用1本のほうが軽くてコンパクトで作業が捗ると思う。
メガネレンチとコンビになっているので持ってく道具を減らせる。
セローのリアアクスル用に22mmのボックスレンチが付いたやつを車載している。
アルミ製なのでトピークのレバーよりも軽かったりする。
ただ、アルミなので傷が付きやすく先端のへらの部分が肉厚で作業性は良くない。
レンチの形状が六角なのはナメづらそうで良い。
初めてリアタイヤを交換した後はレバーが傷だらけになっていた。
へらの厚みについては鉄よりも剛性が低いアルミを使っているためへらの部分を薄く作れないんだと思う。
トピークのレバーと組み合わせればへらの厚みについてはカバーできた。
傷については俺が下手なせいもあるだろうな。コイツは上級者向けのレバーなのかもしれない。
短くてストレート、車載にピッタリ。
セローなら17x19mmのコンビがいいんじゃないかな。コレとモーションプロのコンビネーションレンチの22mmの組み合わせでリアのアクスルシャフトに対応できる。
太平洋工業 チューブレスタイヤ ゴムバルブ TR413CL
安心の日本製、信頼の太平洋工業のチューブレスタイヤ用ゴムバルブ。
AZ バイク用 ビードクリーム MCR-001 50g
コンパクトで車載にピッタリ。
石鹸水とかでも代用できるらしいけど大して高いものでもないし林道やオフじゃ石鹸どころか水すら確保できるかわからんしね。
使うときはケチらずにコレでもかっ!ってぐらいたっぷり塗ったほうがいいと思う。
個人的に好きな工具ブランドであるSIGNETのビードワックス1kg。
小分けにされた数十グラムのビードワックスでも数百円はするので自分でタイヤ交換するなら1kgまとめて買ったほうがお得だと思う。
SIGNETは名前だけのOEMだろうけど(SIGNETは工具も基本OEMらしい)なじみのあるブランドだとちょっと安心。
コーケン 1/2 ロングスピンナハンドル ポリッシュグリップ 全長600mmコーケンのスピンナハンドルまたの名をブレーカーバー。
全長60cmの長もの。
ショートメガネではびくともしなかったアクスルシャフトのボルトも簡単に緩んだ。
タイヤやスプロケの交換を自分でするなら長手のスピンナハンドルが1本あると作業が捗ると思う。
セロー250の場合コレが使えてゆるまないネジは無いんじゃ無いかな。
虫回し付きのバルブキャップ。
ツーリング中のパンク修理を想定して付けたけど小さくて使いやすいので通常のタイヤ交換時にも便利。
タイヤ交換時に虫回しを探しがちな人にもおすすめ。
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