そろそろ野反湖へ続く国道405号が通行止めとなる。
冬用のキャンプ装備のテストもかねて行ってみることに。
R405号の途中までは薄ぼんやりとした曇り空だったのだが
野反湖に近づいたとたん深い霧に包まれる。
なんだか異世界にでも迷い込んだ気分だ。
湖畔のトイレやキャンプ場といった施設も冬季閉鎖済み。
閉鎖中の施設を避け適当な場所にタープを張る。
夜になっても霧は晴れず風も強くなる。
野反湖の近場に飲食店など無いので携行食のビバークレーションを食べる。
お湯を注いでビバークレーションをもどしコンビニで買ったチーズやタンドーリチキンを入れて食べる。
タンパク質を摂取すると食事誘発性熱産生によって俺の体は熱を発するのだっ!!
と自分に言い聞かせながら食べたせいか体の中からぽかぽかと温かくなる。
霧はいつの間にか小雨になりしまいには雪へと変わり挙句の果てには吹雪いてきた。
粉雪がちょっとした隙間からもガンガンに吹き込んでくる。
天気予報では曇り時々雨で風速も1m/sとのことだったので風対策など考えずにタープを張ってしまい風やら雪やらでえらい目にあう。
気温は-3℃前後まで下がるがシュラフカバーから出ている顔以外は寒くない。
最終的にこんな状態に。
こんな状態でもゴアテックスのシュラフカバーのおかげで足元が多少結露する程度ですんだ。
ただ寝袋から出入りするたびに雪が入り込み寝袋のフードまわりが濡れて湿気ってしまった。
もし連泊する予定だったら厳しかったかもしれない。
次の日の朝。
すっかり雪景色。
雪のキャンプ場を散策。
たったの一晩ですごい変わりようだ。
色々雪まみれで撤収にたっぷり1時間はかかってしまった。
バッテリーをリチウムイオンバッテリーに交換しているのだが、噂通り低温時に始動性が落ちてセルのまわりが弱々しかった。
昨日の晩は雪で帰られなくなるかと心配だったが進めなくなるほどには積もっていなかったので一安心。
そのかわり風が強かったせいか雪の表面はカチカチの状態。
あとは滑らないかが問題だ。
朝の気温が低い時間帯なので結構しっかりとグリップする。
経験的に言って気温が高いほうがむしろ滑りやすいと思う。
湖面が風で波立っている。
結構な坂道もしっかりグリップする。
まだ11月だというのにまるで真冬のような景色。
野反湖湖畔を出ると路面から雪が消える。
いかにも滑りそうだが30km/h程度でゆっくり進む分には問題なくグリップする。
走行時に足を路面につけて引きずるとガリガリとした手応えならぬ足応え。
このぐらいカチカチだとツーリストはしっかりグリップしてくれるようだ。
もっとも純正タイヤでもたいして変わらないかもしれないが。
万沢林道との合流地点。
残念ながら万沢林道はすでに通行止め。
国道292号に出る頃にはすっかり雪も消えてしまった。
野反湖からここまで直線距離だと10km程度だがまるで別世界だ。
吹雪にさらされた晩は冬キャンプはもうコリゴリとか考えていたが家についてタープや寝袋を乾かしてる頃には次はどこに行こうか考えていた。
今回の装備、下に行くほど肌に近い。
- タープ:Freelight Swing Tarp
- グランドシート:中華製のシルナイロンシート
- スリーピングパッド:Freelight Sleeping Pad TX
- シュラフカバー:モンベル U.L.スリーピングバッグカバー ワイド&ロング
- インナーシーツ:モンベル ウォームアップシーツ(結露対策として寝袋の足元にかぶせて使用)
- 寝袋:モンベル ダウンハガー800 #2
- スリーピングパッド2(寝袋の中に敷く):Minimalist Pad
- ダウンジャケット:モンベル ライトアルパインダウン ジャケット
- ダウンパンツ:モンベル ライトアルパインダウンパンツ
- 薄手のフリース(中間着):Rab Alpha Flash Fleece
- ニーウォーマー:Amazonで買った中華発送のダウン製
- 象足:モンベルのダウン象足
- タートルネック長袖Tシャツ:ユニクロの極暖ヒートテック
- 長袖Tシャツ:無印良品のメリノウール
- 長袖Tシャツ:ユニクロのメリノウール
- 秋冬ズボン:Phenix Toasty Thermo Pants
- バラクラバ(目出し帽):TS-DESIGN 84291
- 靴下:FITS Expedition Boot
- 手袋:100円ショップで買ったフリース素材の手袋
これだけ着込めば気温-3℃の吹雪の中タープ泊で雪まみれになっても寒い思いをせずにすんだ。
-5℃程度までなら今回の装備でなんとかなりそうだ。
今までの装備では3℃ぐらいまで下がると寒さを感じていたことを考えるとキャンプ出来る環境がぐっと広がったと思う。
今回の雪中キャンプで履いて寝た靴下。
FITS ヘビーエクスペディション ラグドブーツキャンプや長期ツーリングには必ず持っていく極厚のメリノウール製靴下。
メリノウールは天然の防臭効果があるので連泊時に洗濯しなくても臭くならない。
17日間かけて東日本をキャンプや野宿しながら周ったときは1回も洗濯せずに足元快適に寝ることができた。
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