トヨタ公認アルミテープチューニングとは
アルミテープを自動車に貼ると性能がアップするという摩訶不思議なチューニングがこの世に存在することを知っているだろうか?
普通ならそんなオカルトじみた話は一笑に付すところだがあのトヨタ自動車が提唱するチューニングだとしたら一気に信憑性が出てくるだろう。
なにしろ実際トヨタの新型ハチロクにも施され特許申請も出されているというのだ。
そしてそのチューニングとはアルミテープを車体に貼ることでボディに発生した静電気を放電するというもの。
理屈だけ聞くとなんだか納得できなくもない。
もし本当に走行時に発生した静電気を車体から放電できるなら確かに空気抵抗が減り性能アップに貢献しそうだ。
今の所関係する特許は自動車向けとして出されているようなのでバイク(自動二輪)に効果があるのかはわからないが天下のトヨタの公認チューニングであるならば試して見る価値はありそうだ。
自分のツーリングセローはハンドル周りに色々と取り付けているせいか向かい風の中で時速100キロ程度出すとハンドルがぶれ始めるのでアルミチューンでそのあたり改善されれば言うこと無しだ。
アルミテープ選び
アルミテープチューニングで重要なのがアルミテープ選び。
車体に帯電した静電気を放電するためアルミテープは電気を通すものを選ぶ必要がある。
アルミテープのアルミ部分は当然電気を通すが接着面が電気を通さない絶縁体になっていると放電できないので車体に貼る意味がない。
実はアルミチューン用のトヨタ純正アルミテープが販売されているのだがそれなりの価格になる。
効果がありそうなか所に片っ端から貼っていくと結構な金額になりそう。
色々調べて電気を通しアルミチューンに向いていると評判のニトムズ アルミテープをAmazonで購入。
ニトムズのアルミテープが電気を通すかテストしてみる
本当に電気を通すのか比較対象として100円ショップダイソーのアルミテープを購入してテストしてみる。
鉄製の定規にアルミテープを貼ってテスターで抵抗を調べてみる。
定規に直接テスターをあてると抵抗値は0.2Ω
左のNがニトムズ、右のDがダイソーのアルミテープ。
ニトムズのテープの上から一方のリード棒をあてると0.2Ω
ダイソーの場合は3.1Ωを指した
ニトムズもダイソーもリード棒の当たり具合で抵抗値が変化するがダイソーのアルミテープは特に変化が大きくあたりが弱いと抵抗が振り切れて計測できなくなったりもした。
テスト後のテープ表面。リード棒を押し付けた引っかき傷が付いている。
裏側
抵抗値という点でニトムズのテープのほうがアルミチューンの効果を期待できそうだ。
また、上記のテスト中ニトムズのテープのほうが厚みがあってしっかりとしていて貼ったり剥がしたりの作業がやりやすかった。
ダイソーのテープはニトムズに比べペラペラ薄くて台紙から剥がしづらく千切れやすい。
粘着力もニトムズのほうが強そうだ。
価格は圧倒的にダイソーのテープだが作業性や耐久性の面でニトムズのテープを使うことにする。
アルミテープチューニングをセローに施工
帯電しやすい樹脂パーツに貼るのが効果的とのことなので樹脂パーツへ片っ端からアルミテープを貼っていく。
トヨタの出願した特許によると表でも裏でもいいとのことなので見た目を考慮して裏に貼ることにする。
エアクリーナーケースにも貼ってみる。
複雑な形状のパーツにアルミテープを貼る作業は骨が折れた。
テープの尖った部分から放電するとのことなのでなるべく尖った部分が多くなるように切ってみたり。
流石に嘘だろと思ったがバッテリーにも効果があったとの情報を見つけたのでついでに貼ってみた。
本当はアドベンチャースクリーンという一番効果のありそうな所が残っているのだが流石にちょっと悪目立ちが過ぎるかなと思い今回は見送ることに。
アルミテープチューニングその効果
実際に走ってアルミテープチューニングの効果を確かめてみる。
おおおお、なんと効果を…
感じられなかった
まったく感じられなかった。
特に高速が伸びるとかハンドリングが良くなるとか一切感じなかった。
高速道路を向かい風の中走ると相変わらずハンドルはブレる。
燃費も特に向上せず。
厳密に記録してはいないので1~3%ぐらい改善されている可能性も無くは無いが少なくともリッター34~40キロぐらいの範囲で上下していた燃費が毎回リッター40キロオーバーになりました!
などといったことは残念ながら起きなかった。
なんやかんや調査や資材調達も含めたら5日ぐらいかけて施工した挙げ句に効果をまったく感じられないとうい残念な結果になってしまった。
バッテリーには効果があった!?
実は1ヶ所だけアルミテープチューニングの効果が確かめられたか所あった。
なんとバッテリーの電圧が12.5から12.9vに上がったのだ!
見間違いかと思い計り直すとやはり12.9Vを指す。
ただ、本当に本当にアルミテープ貼る前の電圧が12.5vだったのかと言われると自信がない。
12.5Vは見間違いや記憶違いの可能性もある。
写真でも撮っておけ良かったのだがまさかバッテリーの電圧が上がるなんて思いもしなかったので撮り逃がしてしまった。
個人的にバッテリーの電圧が上がるなんてありえないと思う。
トヨタの発表している効果ともかけ離れている。
アルミテープ貼ったらバッテリーの電圧が上がったなんてそんなオカルト信じるぐらいなら俺は自分の正気を疑う。
ということであれは見間違いだったのだ、そんなオカルト現象が起こるわけがないのである。
もし万が一同じ結果を得られた人がいたらご報告お待ちしています。
その後
2020年5月現在、2018年3月にトヨタ公認のアルミテープチューニングを施してから2年以上の月日が過ぎた。
その間アルミテープチューニングの効果を実感することはついぞなかった。
しかしまったく収穫がなかったわけでもない。
アルミテープを貼ってから2年以上の月日がたったわけだがアルミテープは未だに剥がれずセローに貼り付いている。
フロントフェンダーという泥やら石やらがビシバシぶつかって来るであろう所に貼られて2年以上剥がれる気配がないいうのは凄い耐久性と言えるのではないだろうか。
もし再びアルミテープを買う機会あったら次もニトムズのアルミテープを買うことにしよう。
今回活躍したアイテムたち
下記のリンクから買ってもらえるとサイト運営費用の足しになるのでよかったら。
ニトムズ アルミテープロングE
今回のチャレンジで耐久性が証明されたニトムズのアルミテープ
電気もちゃんと通すのでアルミチューンを試したい人におすすめ。
トヨタ純正 モールディング テープ
純正のアルミテープ使っていれば効果があった可能性も無くはない。
もしこの記事を見て試してみる気になった人がいたらぜひ純正のアルミテープでチャレンジしてみてほしい。
特にツーリングセローオーナーのチャレンジをお待ちしています。
長谷川刃物 ギザッコII
アルミテープは尖った部分が多いと放電しやすいとのことなのでギザギザさせたい人はこんなハサミを使うといいかも。
コメント
元々二輪は四輪に比べ金属部分が多くプラの部分が少ない為帯電しにくいのと
スピードがオフロード車の場合スピードどが出ないので効果がわかりにくいでしょうね
タイヤをロード用に変えれば効果的面かもw
四輪、二輪両方ためして二輪だけ効果感じなかったなんて話もネットで見聞きするんで二輪ではあんまり効果感じられないみたいですね。
ロードタイヤはオフでブレるんで駄目ですw
2輪でもフルカウルのロードバイクなら効果ありますよ
実験済みです
高速での直進安定性が良くなります
いやね、導電アルミテープを買おうよ。ものすごい効果だよ。
色々調べるとアルミニウムを貼ってる部分にしか静電気放電効果が無いですね。樹脂部分は静電気帯びます。そうなるとカウルにGR除電スプレーを塗布した方が効果的みたいです。
いまいち貼る意味が理解出来ない私がいる。ギザギザが要るなら貼った後に束ねた釘先でテープの表面を突いて表面積等も増やせばどうだろうか?静電気除去で空気抵抗とかハンドリングが良くなるとかあるなら、静電気発生させて停止距離を短くできる記事があってもおかしくない。
かなりオカルト寄り?
バッテリー電圧はテープを剥がせば下がるって事なのかな?
記事中1つ考えられるのはアルミテープで剛性補強効果みたいなのはあるのかも?それで振動が少しでも押さえれるなら、吟っているハンドリング等の説明は一応納得いきます。それでも体感できるほどとは思えません。
テープの前にアルミのメッシュ挟むとより効果が上がるのかな?